出張授業・出前教室

講義

01身のまわりの放射線とその有用性

自然界の放射線は地中に、宇宙に、空気中に、野菜や人体内などどこにでもあること、そしてその強度はどうか、また放射線の正体は何かについて豊富な図をもとに分かりやすくお話しします。
次に、放射線を微量、あるいは大量浴びるとどうなるか、放射線は私達の身の回りで、医療、工業、農業、環境、他の学問分野など広い範囲にわたって非常に役に立っていることなどについて話します。高校の物理、化学や社会の教科書にふれつつ、また、若干のデモンストレーション実験を交えつつ講義をします。

02身のまわりのエネルギー

20世紀後半から、エネルギーの大量消費の傾向が著しいが21世紀は開発途上国の発展に伴い世界的にはこの傾向は一層続いています。この状況において世界と日本のエネルギーの状況はどうなっているのでしょうか。石油、天然ガス、石炭、原子力、風力、太陽電池、などのエネルギー源とその将来性、問題点などについて、また、家庭でのエネルギー消費について分かりやすく説明し、加えて省エネルギーの大切さを述べます。

実験

放射線とは

01霧箱の作製と放射線の観察実験

【目的】

目に見えない放射線を観察できる実験器具「霧箱」を手作りします。
作った「霧箱」を使用し、実際に放射線が飛ぶ様子を観察します。短時間の講義によって、放射線の基礎知識や自然界にも存在する放射線の説明、放射線の人体への影響等について併せて、霧箱で放射線の飛跡が観察できる原理を理解していただきます。

【実験材料】

プラスチック容器、黒紙、スポンジ、エタノール、放射線源(天然の鉱物:モナズ石)、ドライアイス、など身近で手に入るものを使用します。

自然放射線をはかる実験02

【目的】

簡易放射線測定器「ミスターガンマ」を用いて、校庭のいろんな場所の放射線の強さ、いろんな物質からの放射線の強さを測定し、自然界にも放射線があること、その強さも様々であることを確認したり、放射線の特性を理解できる実験が行えます。自然放射線についての話を短時間聞き、知識を広めていただきます。

【使用器具】

簡易放射線測定器「ミスターガンマ」、岩石、湯の花など自然の諸物質やアルミ板、鉛板などの遮蔽部材を使用します。

03水血圧計の作製と自分の血圧の測定実験

水血圧計を組み立て、水柱の高さから自分の血圧測定をします。このことによって、圧力、水銀柱の高さと圧力、血圧、気圧、絶対圧力とゲージ圧力、等の身のまわりの圧力に関する理解を深めていただきます。工夫をすれば手作りの道具で自分の血圧を測ることなど、いろんなことができることを理解し、自分の血圧を測ることを通じて、圧力の概念について興味をもって理解していただきます。

【実験材料】

手動ポンプ(手動灯油ポンプ加工)、ビニールパイプ、ポリエチレン袋、針金、金属パイプ、アラルダイト、空のペットボトル、脈はかり計(手作り)

手作り簡易GM管製作とそれを用いた身の回りの放射線測定04

【目的】

簡単にできる簡易GM管を製作し、それに持参した計測機能を有する電源ボックスをつないで、自然放射線や身の回りの材料から出ている放射線を測定、確認いただきます。
これによりGM管の構造、原理の理解や身の回りに放射線があることを実感していただきます。

【実験材料】

透明コップ、導電紙、導電性テープ、リード線、陽極線、透明ビニールなど電源ボックス(持参)

05放射線照射プラスチックの特性測定実験

【目的】

放射線照射プラスチック(PCL)と未照射のプラスチックをお湯につけて伸ばした後、冷却後再度お湯につけるとまったく異なった挙動を示すことより、放射線照射効果およびその産業への利用について理解いただきます。

【実験材料】

透明コップ、携帯用ポット(お湯)、プラスチック(PCL)

申し込み方法

  • ●講義および実験は、それ自体で独立したテーマですが、若干は放射線やエネルギーに関連付けているところがあります。
  • ● 実験は、生徒1人が1つの実験器具を組み立てて実験することを原則としていますが、テーマによっては2~4人が1チームとして実験をする場合があります。教材は全て、当方が準備します。
  • ● 講義も実験もそれぞれがほぼ45分~1時間の予定ですが、御要望に応じて、時間の伸縮は可能です。
  • ● 時間があれば、講義と実験の両方を行なうのが望ましいですが、一方だけでも構いません。
  • ● エネルギーや放射線に関し、申込フォームに無い内容を希望される場合は、ご相談の上内容を決めることも可能です。その場合はご意見・ご要望欄にその旨ご記入下さい。